IHIは600円目前、年初来高値奪回が射程圏、航空機分野など時流に乗る

株式市場 銘柄

チャート2 IHI<7013>(東1・売買単位1000株)は、6円高の599円と600円寸前まで買われている。大台に乗せれば年初来高値628円(1月5日)奪回が見えてくるだろう。

 ペリー来航の1853年に石川島造船書として創業、今年で162年、石川島重工と播磨造船所が合併して今年で55年、前社名の石川島播磨重工から8年となる。名門老舗企業である。

 米GEへ航空機部品納入など航空機分野やLNGタンク、自動車ターボチャージャー、発電所大型ボイラーなどに強い。環境、社会整備、資源・エネルギーなど時流に乗る事業が多くそろって追い風である。さらに、海外比率約50%で円安も追い風となっている。

 前3月期までの3年間成長率は売上約19%増に対し営業利益約46%増と利益の伸びが大きい。今後も利益成長に期待できる。

 1990年以降の強力な上値のフシ550円前後を突破したことで1999年の1600円までカベがなくなった。足元では昨年暮れの高値637円からの調整は終了、二番底形成で出直り体制整い4ケタ目指す展開へ。

 慎重予想の上期が上振れる可能性あり、中間決算で通期上方修正の可能性。11月発表の2Q決算で急伸の可能性がありそうだ。

 とくに、前期に計上したブラジルの造船所特損が消え今期の1株利益急増で増配の可能性もある。燃料用微細藻類(ユーグレバ)も注目される。

 好業績と豊富なテーマ性に加え大型株ではマーケット人気の高さ抜群。中期投資に最適といえるだろう。

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