資生堂は2017年以来の安値圏で目標株価の引き下げ相次ぎ「弱気のピーク」の見方も、2日続伸

■8月下旬から大手証券など少なくとも5社が引き下げ、最低株価は3030円

 資生堂<4911>(東証プライム)は9月6日、2017年以来の安値圏から2日続けて出直る相場となり、前場6%高の3266.0円(171.0円高)まで上げて後場も13時半にかけては5%高の3240.0円(145.0円)前後で売買されている。8月7日に発表した四半期決算を受け、翌8日にストップ安となった後も低落傾向が続いてきたが、8月下旬から9月初週にかけて証券会社による目標株価の引き下げが相い次いだため、下値メドがつかめてきたとの見方が出ている。11月末に新たな経営戦略を発表すると伝えられている。

 8月下旬以降、9月5日までに伝えられた目標株価の引き下げの主な事例は、順に、みずほ証券(6000円から4100円に引き下げ)、野村證券(6000円から4600円に)、SMBC日興証券(6200円から3800円に)、大和証券(5150円から3030円に)、JPモルガン証券(5800円から3550円に)など。実際の株価は5日に一時3055円をつけ、これらの中で最も低い株価に接近した。株式市場関係者の中には、「ほぼ出そろった感があり、弱気のピークに達してきたのではないか」として、一転、買い下がり姿勢をみせる向きもある。
(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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