ロジザードは年初来高値圏、21年6月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 ロジザード<4391>(東マ)は、EC通販を行っているメーカー・流通業向けにクラウド型の倉庫・店舗在庫管理システムを提供している。21年6月期は新規アカウントの積み上げ(導入企業数の増加)で大幅増収増益予想としている。クラウドサービスが伸長して通期予想に上振れ余地がありそうだ。さらにEC通販市場拡大の流れも背景として収益拡大を期待したい。株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■クラウド型倉庫・店舗在庫管理システム

 物流・在庫にフォーカスしたクラウドサービスを展開し、主にEC通販を行っているメーカー・流通業や3PL企業向けに、クラウド型の倉庫在庫管理システム「ロジザードZERO」、店舗在庫管理システム「ロジザードZERO―STORE」、およびO2O支援システム「ロジザードOCE」を提供している。21年6月期第2四半期末時点のアカウント数は20年6月期末比90増加の1334となった。

■21年6月期大幅増収増益予想

 21年6月期の連結業績予想(2月12日に上方修正)は、売上高が20年6月期比11.8%増の17億17百万円、営業利益が29.2%増の3億23百万円、経常利益が29.1%増の3億22百万円、親会社株主帰属当期純利益が28.5%増の2億19百万円としている。新規アカウントの積み上げ(導入企業数の増加)で大幅増収増益予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比5.3%増の8億24百万円、営業利益が33.8%増の1億53百万円だった。開発・導入サービスは新型コロナウイルスの影響による案件後倒しで17.9%減収だが、アカウント数の増加で主力のクラウドサービスが11.1%増収と伸長した。

 修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.0%、営業利益が47.4%である。クラウドサービスの伸長や販管費の抑制で通期予想に上振れ余地がありそうだ。さらにEC通販市場拡大の流れも背景として収益拡大を期待したい。

■株価は年初来高値圏

 株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。4月19日の終値は2701円、時価総額は約88億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る