ヒーハイストは21年3月期黒字転換、22年3月期増収増益予想

(決算速報)
 ヒーハイスト<6433>(JQ)は5月14日の取引時間終了後に21年3月期連結業績を発表した。期前半は新型コロナ影響を受けたが、第3四半期以降の需要が回復基調となり、従来の赤字予想から一転して黒字着地(5月13日に上方修正)した。そして22年3月期は増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は年初来高値圏だけに、目先的には材料出尽くしとする動きが優勢になる可能性もあるが、増収増益予想を評価して上値を試す展開を期待したい。

■21年3月期は上振れ着地で黒字転換、22年3月期増収増益予想

 21年3月期の連結業績は、売上高が20年3月期比3.0%減の22億48百万円で、営業利益が88百万円の黒字(20年3月期は21百万円の赤字)、経常利益が93百万円の黒字(同25百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が41百万円の黒字(同3億42百万円の赤字)だった。配当は復配で1円(期末一括)とした。

 期前半は新型コロナウイルスの影響を受けたが、第3四半期以降に需要が回復基調となり、従来予想に対して売上高が4億11百万円、営業利益が88百万円、経常利益が93百万円、当期純利益が41百万円、それぞれ上振れて着地(5月13日に上方修正)した。

 なお直動機器は0.3%増収(第3四半期以降は27.0%増収)、精密部品加工は6.6%減収(同48.1%増収)、ユニット製品は7.9%減収(同3.6%減収)だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高4億73百万円で営業利益20百万円の赤字、第2四半期は売上高4億21百万円で営業利益68百万円の赤字、第3四半期は売上高5億97百万円で営業利益64百万円の黒字、第4四半期は売上高7億57百万円で営業利益1億12百万円の黒字だった。

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比3.1%増の23億19百万円、営業利益が15.9%増の1億02百万円、経常利益が6.2%増の99百万円、親会社株主帰属当期純利益が65.7%増の69百万円としている。配当予想は21年3月期と同額の1円(期末一括)である。

 新型コロナウイルスの影響による不透明感を考慮しながらも、需要が回復基調で増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は年初来高値圏だけに、目先的には材料出尽くしとする動きが優勢になる可能性もあるが、増収増益予想を評価して上値を試す展開を期待したい。5月14日の終値は494円で、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS11円27銭で算出)は約44倍、時価総額は約31億円である。

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