ASIAN STARは21年12月期黒字転換予想据え置き、株価は出直り期待

(決算速報)

ASIAN STAR(エイシアンスター)<8946>(JQ)は5月14日の取引時間終了後に21年12月期第1四半期連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続いたが営業赤字が縮小した。そして通期の大幅増収・黒字転換予想を据え置いた。M&Aも寄与して収益改善基調を期待したい。株価は安値圏でモミ合う展開だが、黒字転換予想を評価して出直りを期待したい。

■21年12月期1Qは営業赤字縮小、通期黒字転換予想据え置き

 21年12月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比0.6%増の5億86百万円、営業利益が0百万円の赤字(前年同期は27百万円の赤字)、経常利益が5百万円の黒字(同27百万円の赤字)、四半期純利益が7百万円の赤字(同30百万円の赤字)だった。

 売上面は不動産販売事業が減収だったが、M&A効果(中国・徳威グループ3社)で不動産管理事業および不動産仲介事業が増収となり、全体として前年同期並みとなった。利益面は戸建売上の収益性改善や、不動産仲介売上の増加などで営業赤字が縮小し、経常利益は黒字転換した。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が20年12月期比76.2%増の34億46百万円、営業利益が90百万円の黒字(20年12月期は2億円の赤字)、経常利益が89百万円の黒字(同2億09百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が69百万円の黒字(同3億10百万円の赤字)としている。

 収益不動産とリゾート地売却によって販売売上の上乗せを図り、子会社化した徳威グループ3社が不動産仲介事業および不動産管理事業の収益に寄与する見込みだ。M&Aも寄与して収益改善基調を期待したい。

■株価は出直り期待

 株価は安値圏でモミ合う展開だが、黒字転換予想を評価して出直りを期待したい。5月14日の終値は93円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3円83銭で算出)は約24倍、時価総額は約18億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る