【株式市場】個別物色の展開になり日経平均は後場122円安まで軟化し大引け反落だがTOPIXは6日続伸

証券取引所 銘柄

◆日経平均は2万8963円56銭(55円68銭安)、TOPIXは1962.65ポイント(1.80ポイント高)、出来高概算(東証1部)は9億2806万株

 6月8日(火)後場の東京株式市場は、月次動向が好調だったオンワードHD<8016>(東1)、水晶デバイスの世界需要拡大が言われた大真空<6962>(東1)などが一段ジリ高となり、世界初のアルツハイマー病薬が米国で承認されたエーザイ<4523>(東1)は前場に続き買い気配のままストップ高を継続。ただ、全体に材料株の個別物色の印象があり、日経平均は13時にかけて121円60銭安(2万8897円64銭)まで軟化し、大引けも軟調なまま反落となった。一方、TOPIXは堅調で6日続伸。

 後場は、ペッパーフードS<3053>(東1)がこのところの月次売上高好調など材料視され一段と上げてストップ高。マーケットエンタープライズ<3135>(東1)はWiFi事業子会社MEモバイルが6月4日から5G対応ホームルーターのサービス開始など好感されて一段高。加地テック<6391>(東2)は水素ステーションのコストダウンにつながる新型圧縮機などが材料視されて11時過ぎからストップ高を継続。アジャイルメディアN<6573>(東マ)は不動産物件紹介動画に関する子会社の提携が材料とされストップ高。システムディ<3804>(JQS)は業績予想の増額修正が連日好感され4日続伸の出直り継続。

 東証1部の出来高概算は9億2806万株(前引けは4億6233万株)、売買代金は2兆1864億円(同1兆901億円)。1部上場2193銘柄のうち、値上がり銘柄数は1399(前引けは1301)銘柄、値下がり銘柄数は692(同762)銘柄。

 また、東証33業種別指数は17業種(前引けは15業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、医薬品、電力ガス、空運、倉庫運輸、陸運、繊維製品、水産農林、不動産、サービス、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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