【株式市場】ワクチン職場接種拡大による企業活動活発化などに期待が強く日経平均は147円高のあとも上げ幅を保ち堅調

◆日経平均は2万8982円70銭(121円90銭高)、TOPIXは1960.60ポイント(3.46ポイント安)、出来高概算(東証1部)は5億1075万株

 6月10日(木)前場の東京株式市場は、日本製鉄<5401>(東1)や日本郵船<9101>(東1)が小安く始まった後すぐ高くなるなど、景気敏感株の値動きが強い。ワクチン職場接種拡大による企業活動活発化などへの期待がうかがえ、紙パルプ、鉄道、不動産株なども高い。日経平均は次第高となり、10時過ぎに146円73銭高(2万9007円53銭)まで上げた。今週末はSQ算出のため波乱を想定する様子はあったが、前引けも上げ幅100円台を保った。

■新規上場の2銘柄は共に好発進

 2日連続ストップ高だったエーザイ<4523>(東1)は騰勢一服。アルツハイマー新薬への期待は強い様子だが、日本では高額になり医療保険への圧迫が大きくスンナリ認可とはいかないのではないかといった見方も。コーナン商事<7516>(東1)は旧・村上ファンド系とされる投資会社の株式保有が伝えられて急伸。JFEコンテイナ<5907>(東2)は原発処理水の移送等にかかわる材料を内包かとされて急伸。エヌピーシー<6255>(東マ)は取引先の米ファーストソーラーが新工場を建設とされて急伸しストップ高。

 新規上場となったテンダ<4198>(JQS)は前場、買い気配のまま値がつかず、前引けは5580円の買い気配(公開価格3250円の72%高)。

 同じくワンダープラネット<4199>(東マ)は、11時1分に4115円(公開価格2560円の61%高)で初値をつけ、前引けは4595円。

 東証1部の出来高概算は5億1075万株、売買代金は1兆1807億円。1部上場2193銘柄のうち、値上がり銘柄数は980銘柄、値下がり銘柄数は1076銘柄。

 また、東証33業種別指数は17業種が値上がりし、海運、精密機器、ガラス土石、パルプ紙、鉄鋼、サービス、医薬品、電気機器、不動産、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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