【株式市場】景気敏感株に重さ残り日経平均は後場小浮動に終始し小幅反落

取引所

◆日経平均は2万8943円73銭(9円83銭安)、TOPIXは1954.02ポイント(2.71ポイント安)、出来高概算(東証1部)は12億2115万株

 6月11日(金)後場の東京株式市場は、モデルナ社製のワクチンを輸入供給する武田薬品<4502>(東1)が持ち直して13時頃から堅調転換し、前場軟調だった日本製鉄<5401>(東1)も景気回復期待などで次第に強含んだ。海運株は引き続き高い。一方、百貨店、化粧品、鉄道、空運などは重い。日経平均は数十円高の水準で小浮動を続け、大引けは軟調で小幅反落となった。TOPIXも軟調でこちらは3日続落となった。

 後場は、マルマエ<6264>(東1)が一段と強含んで高値更新など、台湾の半導体大手が日本で工場を検討との報道を受けて半導体関連の軽量株が活況高。バンダイナムコHD<7832>(東1)は今週末に開催される国際ゲーム展「E3」で人気化の期待や新商品への期待などで一段と出直り拡大。東邦チタニウム<5727>(東1)は親子上場に関する一部報道などが材料視され一段と上げ幅拡大。フーバーブレイン<3927>(東マ)は月次売上高6割増などが注目され急伸。KeyHolder<4712>(JQS)は「乃木坂46」や「SKE48」の活動が次第に回復とされて出直り拡大。

 東証1部の出来高概算は12億2115万株(前引けは7億3103万株)、売買代金は2兆9082億円(1兆7721億円)。1部上場2193銘柄のうち、値上がり銘柄数は709(前引けは881)銘柄、値下がり銘柄数は1363(同1197)銘柄。

 また、東証33業種別指数は11業種(前引けは8業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、医薬品、電力ガス、情報通信、石油石炭、精密機器、鉄鋼、その他製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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