【銘柄診断】プロパティエージェントは上値試す、22年3月期増収増益予想

銘柄診断

 プロパティエージェント<3464>(東1)は不動産開発販売事業やプロパティマネジメント事業を展開している。22年3月期は販売戸数増加などで増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は5月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■不動産開発販売やプロパティマネジメントを展開

 自社ブランド「クレイシア」シリーズを中心に資産運用型投資用マンションなどの開発・販売を行う不動産開発販売事業、賃貸管理・賃貸仲介・建物管理サービスを提供するプロパティマネジメント事業、および不動産クラウドファンディング事業を展開している。

 20年8月には不動産開発販売事業の一部として、ノンアセット事業となる新事業の中古収益不動産マッチング事業「スマートセカンド」を立ち上げた。当該事業で中期的に売上高300億円~400億円規模を目指す。21年1月にはDX推進に向けてアヴァントを子会社化した。また21年6月には、新しいラグジュアリーコンパクトホテルを創造するファーストキャビンHDとの業務提携および出資を発表した。

■22年3月期増収増益予想

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比23.5%増の340億円、営業利益が2.7%増の21億50百万円、経常利益が2.7%増の18億40百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.7%増の11億90百万円としている。配当予想は21年3月期と同額の26円(期末一括)としている。

 販売戸数の増加などで増収増益予想としている。売上高の計画は不動産開発事業が23.7%増の332億円、プロパティマネジメント事業が17.8%増の8億円としている。販売計画は投資用マンション「クレイシア」シリーズ等510戸(21年3月期は429戸)、中古収益不動産360戸(同232戸)、居住用コンパクトマンション「ヴァースクレイシア」シリーズ等100戸(同105戸)、その他マンション80戸(同63戸)、合計で1000戸程度、および都市型アパート「ソルナクレイシア」シリーズ7棟~9棟の見込みとしている。収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は5月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月17日の終値は2424円、時価総額は約176億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る