【狙い場・買い場】リケンの480円前後に割安感、自動車関連中で出遅れ感

狙い場・買い場

リケン<6462>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。モミ合い上放れが期待できることから注目してみたい。

同社は、ピストンリング最大手で、その他自動車部品、船舶・産業機器装置部品、配管機材、熱産業機器装置・環境装置、EMC製品も手がけている。今後の持続的な成長を実現するため、2012年度から「グローバル事業戦略による世界企業への飛躍」をメインテーマとした中期経営計画「PLAN 2015」を推進し、グローバル市場での事業拡大と更なる企業価値向上を目指して取組んでいる。

前2015年3月期業績実績は、売上高724億8600万円(前の期比3.8%減)、営業利益56億1500万円(同10.1%減)、経常利益68億1200万円(同6.5%減)、純利益40億4200万円(同11.1%減)に着地。年間配当は12円を継続。

客先モデルチェンジに伴う一時的な売上減少があったことやインドネシアでの建機市場向け需要急減のほか、前の年度末に環境システム関連の大型物件売上があった反動もあったほか、海外における新拠点立ち上げを含む先行投資の負担増で減収・減益だった。

今16年3月期業績予想は、売上高735億円(前期比1.4%増)、営業利益58億円(同3.3%増)、経常利益70億円(同2.8%増)、純利益42億円(同3.9%増)を計画。年間配当は12円継続を予定している。

軽自動車を中心とする国内市場の縮小や、インドネシアでの建機市場向け製品に加え自動車向け部品も不振が見込まれる等マイナス要因はあるが、非日系自動車メーカー向け新規拡販で小幅ながら増収増益を見込んでいる。

株価は、480円を軸としたモミ合いが続いている。ドイツKSPGAGグループのKSコルベンシュミット社とグローバルな業務提携を推進。合弁会社設立により、中国市場における事業の拡大を目指すことへの期待感が下支え、今期予想PER12倍台、PBR0.82倍と割安感があり見直し余地はある。13年5月高値522円抜けから一段高に進む可能性があり注目したい。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る