東映アニメが上場来の高値、業績好調に加え東証の「新市場区分」に絡む思惑も

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■上場維持基準の一つ「流通株式比率」の向上には株高が有利の見方

 東映アニメーション<4816>(JQS)は8月3日、後場もジリ高基調を続け、13時にかけては7%高の1万8430円(1150円高)まで上げ、上場来の高値を更新している。第1四半期決算が好調で、通期予想に対する高進ちょく率などが評価されている上、東証が2022年4月の実施を予定する新市場区分の導入に向け、上場維持基準の一つになる「流通株式比率」を向上させるには株高が何かと便利との見方が出ている。

 東証が22年4月に開始する新市場区分は、現在の東証1部、2部、新興市場(マザーズ、JASDAQ)の3概略3区分に代えて、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場になる。この3市場それぞれに上場基準があり、東証は、上場各社に向けて7月9日付で適合する市場を通知した。これを受け、上場各社は21年12月30日までに希望する市場を選択し東証に申請するとされている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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