新日鐵住金が6%高など中国「全人代」材料に鉄鋼株の上げ目立つ

株式市場 銘柄

■鉄鋼・石炭などの剰解消ならアジアの景況を映す銘柄として注目

 新日鐵住金<5401>(東1・売買単位100株)は3日、取引開始後に6%高の2212.0円(118.5円高)まで上げて2日続伸となり、JFEホールディングス<5411>(東1・売買単位100株)も6%高の1579.5円(88.5円高)まで上げ、鉄鋼株の出直りが目立っている。中国で3月5日から開催される全人代(全国人民代表大会)では石炭、鉄鋼、セメント産業などの供給過剰・設備過剰に対する対策が議論されるとの観測が伝えられ、国際市況の回復などに対する期待が強まってきたようだ。

 両銘柄とも2月12日を安値に持ち直しており、これは日経平均と同一歩調。ただ、この下値からの回復率をみると、日経平均の約13%に対し、新日鐵住金は約25%、JFEホールディングスは約29%になり、出直りの強さが目立っている。両銘柄ともアジアの景況感を映し出す銘柄として、また大量の投資資金をこなせる銘柄として注目されており、一部では、海外勢の日本株買いが舞い戻り始めたのではないかとの見方も出ている。

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