マーチャント・バンカーズが『不動産バイアウト&リース』事業に進出、発表後の株価は11%高

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■不動産オーナーから物件を買い取るが、オーナーはそのまま賃借人として使用

 マーチャント・バンカーズ<3132>(東2)は9月6日、不動産オーナーから物件を買い取り、オーナーには、そのまま賃借人として物件を使い続けて頂くサービス『不動産バイアウト&リース』事業を開始すると発表した。株価は発表前日の終値341円から8日には380円まで39円高(11.4%高)となり、株式市場の評価は大きかった。その後は一服したが、10日は363円(8円高)と再び動意を強めている。

 同社は、全国に25棟の不動産賃貸ビル保有(約100億円)して年間家賃収入(約7億円、利回り5~6%)を確保する「マーチャント・バンキング事業」を安定収益源として、ブロックチェーン関連事業や暗号資産関連事業などを展開している。この新サービスも不動産テックを活用して取組む計画だ。

 新サービス『不動産バイアウト&リース』事業では、リーズナブルな戸建てから、レジやマンションの一室、あるいは一棟まで、幅広い物件を対象に、金融機関と組んで、不動産バイアウト&リース事業を開始し、マイホームを中心に展開する。

■銀行や生命保険、税理士、不動産管理会社など幅広い協力体制を活用

 『バイアウト&リース』事業は、住宅ローン返済や、老後の生活資金の蓄え、相続税対策など、不動産オーナーのさまざまな資金ニーズに対し、物件をそのまま使い続けながら、お応えする事業。長年、不動産賃貸事業を行ってきた当社ならではの事業として、安定収入を確保していくとした。

 銀行や生命保険会社、税理士、不動産管理会社など、同社の幅広い協力体制を活用し、不動産オーナーやマイホーム保有者にアプローチし、幅広い資金ニーズに対応し、賃料収入として、安定的収益を確保できる事業として、積極的に取組んでいく。

 『バイアウト&リース』事業を通じて取得する物件は、国内外の個人の投資家が取り組みやすい、安全で比較的小さいロットの投資案件として、バルト海地域の証券取引所NASDAQ BALTICに上場するエストニア子会社Estonian Japan Trading Company ASや、エストニアの暗号資産交換所ANGOO Fintechと連携し、不動産テックを通じて、紹介していく。また、安全で円滑な不動産取引を促進するため、これらの不動産案件のNFT(偽造不可能なデジタルデータ)化についても、具体的検討を進めていくとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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