免疫生物研究所、artienceとライフサイエンス事業で提携、高精度診断薬の共同開発へ

■抗体と合成素材の技術連携で次世代試薬を開発

 免疫生物研究所<4570>(東証グロース)は7月1日、ライフサイエンス分野における事業提携に関して、artienceと基本合意書を締結したと発表した。両社は、研究用試薬や体外診断薬の分野において、各社が有する抗体技術と合成ポリマー素材技術を融合させることで、高精度かつ安定的な製品の開発を進める方針である。市場ニーズの多様化と高度化に対応した革新的な製品の提供を目指し、国際展開も視野に入れている。

 ライフサイエンス市場は、バイオ医薬品や体外診断薬の需要増加を背景に拡大を続けている。一方で、原料の品質ばらつきや調達面での課題も表面化しており、合成素材による代替が注目されている。免疫生物研究所は抗体製造の国内有力企業であり、研究用試薬や診断薬の開発・供給を40年以上継続している。海外市場への展開も進めており、現在では売上の4割以上を海外が占める。

 提携先のartienceは、バイオ領域を次世代事業と位置づけ、高感度な診断用ポリマーの研究開発を行っている。今回の提携により、同社のポリマーと免疫生物研究所の抗体技術を組み合わせることで、従来にない製品の創出を図る。業績への影響は現時点では軽微と見られるが、開発進展により将来的な影響が生じた場合には開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■山口県周南市で始動、燃料電池の定置型電源活用で脱炭素電力供給を検証  ホンダ<7267>(東証プ…
  2. ■LINEリサーチ発表、上半期トレンド総括と最新6月期の動向  LINEヤフー<4689>(東証プ…
  3. ■休廃業・解散は減少も淘汰続く、新興市場の課題鮮明に  東京商工リサーチは7月31日、国内ドローン…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  2. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  3. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  4. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  5. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  6. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る