ヒーハイストは22年3月期2Q累計大幅増収で黒字転換、通期予想は再上振れの可能性

(決算速報)

 ヒーハイスト<6433>(JQ)は11月11日の取引時間終了後に22年3月期第2四半期累計連結業績を発表した。需要が回復基調となり、大幅増収で各利益は黒字転換した。通期予想を据え置いたが再上振れの可能性がありそうだ。収益拡大を期待したい。株価は10月の直近安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■22年3月期2Q累計大幅増収・黒字転換、通期は再上振れの可能性

 22年3月期第2四半期累計連結業績(収益認識基準適用だが損益への影響なし)は、売上高が前年同期比56.5%増の13億99百万円で、営業利益が1億79百万円(前年同期は88百万円の赤字)、経常利益が1億78百万円(同87百万円の赤字)、そして親会社株主帰属四半期純利益が1億27百万円(同61百万円の赤字)だった。

 全体として需要が回復基調となり、大幅増収で各利益は黒字転換した。概ね前回予想(8月10日に売上高、利益とも上方修正)水準で着地した。

 部門別売上高は、直動機器が半導体関連を中心とする引き合いの増加で78.4%増の9億31百万円、精密部品加工がレース用部品を中心に増加して61.9%増の4億07百万円、ユニット製品が設備投資需要の低迷で49.8%減の60百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が7億09百万円で営業利益が1億13百万円、第2四半期は売上高が6億90百万円で営業利益が66百万円だった。

 通期は前回予想(8月10日に売上高、利益とも上方修正)を据え置いて、売上高が21年3月期比16.6%増の26億22百万円、営業利益が2.8倍の2億46百万円、経常利益が2.6倍の2億45百万円、親会社株主帰属当期純利益が4.4倍の1億83百万円としている。配当予想は21年3月期と同額の1円(期末一括)である。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が53.4%、営業利益が72.8%、経常利益が72.7%、親会社株主帰属当期純利益が69.4%と順調だった。通期予想を据え置いたが、需要回復基調を勘案すれば再上振れの可能性がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株価は切り返しの動き

 株価は調整一巡して10月の直近安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。11月11日の終値は428円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS29円83銭で算出)は約14倍、時価総額は約27億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る