メドレックスは後場一段と値を戻す、業績予想の下方修正を嫌うが前回増額修正の「おつり」十分

■今期の経常赤字を前回は3.4億円減る見込みとし今回は1億円増の見込みに

 メドレックス<4586>(東マ)は11月22日の後場寄り後に4.4%安(6円安の150円)まで持ち直し、朝方の8%安(13円安の143円)から時間とともに回復している。

 「針なし注射器」で知られるが、前取引日・19日の取引終了後に今12月期の連結業績予想の下方修正を発表し、週明け22日は年初来の安値を更新した。しかし、嫌気売りは朝の取引開始に集中したあと引っ込んだ様子になっている。2週間前に同期予想の大幅な増額修正を発表しており、このときの増加額が3割ダウンすることになるものの、「おつり」は十分にあることになるため、冷静に受け止められているようだ。

 19日の取引終了後に今12月期の連結業績予想の下方修正を発表し、帯状疱疹後の神経疼痛治療薬MRX-5LBT(リドカインテープ剤)の米国承認取得が来年度以降にずれ込む見込みとなったことにより、今12月期の連結経常利益は赤字が1億円増える見込みになり、従来予想の778百万円の赤字を878百万円の赤字に見直した。もっとも、11月12日付で同じく今12月期の連結業績予想の大幅な増額修正を発表しており、この時は連結経常赤字が3.4億円減る見込みとし、従来予想の11.15億円の赤字を778百万円の赤字に見直した。今回はこれを1億円見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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