川崎近海汽船が後場急伸、業績・配当予想の増額修正など発表し注目集まる

川崎近海汽船 9179

■3月期末配当を1株100円(従来予想の2倍)の予定に

 川崎近海汽船<9179>(東2)は12月24日の正午前、宮古(八戸)/室蘭航路の休止日決定(最終航海2022年1月31日)と業績・配当予想の増額修正、中期経営計画の更新を発表した。株価は後場急伸商状となり、前引けの3%高(85円高の3340円)から後場寄り後には12%高の3640円(385円高)まで一段高となっている。

 宮古(八戸)/室蘭航路は休止するが、八戸/苫小牧航路は現在の4隻8便運航を維持する方針とした。

 今期・2022年3月期(通期)の連結業績予想について、最新の燃料油価格想定や足元の荷動き想定に基づき見直しを行った結果、売上高は従来予想を1.2%上回る425億円の見込みに、営業利益は同67.9%上回る23.5億円の見込みに各々引き上げた。

 親会社株主に帰属する当期純利益は同71.6%上回る16.3億円の見込みに各々引き上げた。また、3月期末配当は従来予想の1株につき50円を同100円の予定(前期実績比50円の増配)とした。

 近海部門では、好調な市況は継続しており、運賃収入や貸船料収入が増加し、売上原価が想定を下回ったことから、収支は前回発表予想を上回る見通しとなった。内航部門では、新型コロナウイルス感染症の影響は依然として一定程度継続しているものの、荷動きは堅調に推移しており、さらに、24日発表した宮古(八戸)/室蘭航路の22年2月1日での休止による効果も織り込んだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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