キッコーマンは26週線を下値に出直る、輸出と内需の両方の顔を持つ強さ

キッコーマン

チャート1 キッコーマン<2801>(東1・売買単位1000株)は、80円高の3910円と前日の140円安から反発している。言うまでもなく醤油の最大手で、地場企業の多い業界にあって国内でのシェアは約3割を占める。酒類や食品も手掛け、米国での醤油販売事業が軌道に乗り収益源として成長している。醤油をベースにした調味料も拡充しアジアでの醤油販売も好調で、2ケタ増をたどっている。デルモンテ商標のフルーツ缶詰、トマトケチャップの販売も韓国などで伸長。一方、国内では高価格品「いつでも新鮮」醤油や「うちのごはん」シリーズが好評を博している。さらにつゆ類、たれ類の売上高増加にも注力。商品の高付加価値化を推進し収益力アップにつなげたい意向。

 株価は2014年10月を底値に上昇、2015年4月の4275円を付けたことでひとまず上げ一巡感がある。ただ、5月の下げでは26週線で下げ止まり上昇基調はキープし足元では4000円接近まで戻している。4月高値をすんなり抜けるかはやや疑問だが、輸出関連と内需関連の両方の顔を持つだけに人気化の可能性はあるだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る