【株式市場】日経平均は反落し162円安だが鉄鋼、海運、建設など景気敏感株はしっかり

◆日経平均は2万8906円88銭(162円28銭安)、TOPIXは1998.99ポイント(6.03ポイント安)、出来高概算(東証1部)は8億5258万株

 12月29日(水)後場の東京株式市場は、鉄鋼株や海運株が小高いまま堅調に推移し、JR各社は前場上げたまま年末年始の予約率回復などが好感されて堅調、前場下げたソニーG<6758>(東1)や半導体株は回復基調となった。日経平均は持ち直し気味に始まり、13時頃から大引け間際まで200円安前後で推移。前日比では反落となったが、大引けに京セラ<6971>(東1)や太陽誘電<6976>(東1)などがポンと値を戻したため下げ幅を縮めた。明日の「棹尾の一振」に期待も。

 後場は、愛知銀行<8527>(東1)が業績予想の増額修正など好感されて一段ジリ高を続け、京都銀行<8369>(東1)は配当性向の拡大などで一段ジリ高。栃木銀行<8550>(東1)も次第高出値上がり率上位など地銀株が強い。インフォコム<4348>(東1)は香港の投資ファンド、オアシスグループによる保有が大量報告書で判明とされて一段高。ユニバンス<7254>(東2)はEV(電気自動車)時代の自部品メーカーとされ業績V字拡大期待などで一段ジリ高。アイサンテクノ<4667>(JQS)はトヨタ自<7203>(東1)が高速道の手放し運転システム標準化めざすとの報道などを受け一段と上げストップ高。上場4日目のエフ・コード<9211>(東マ)は2日ぶりに最高値を更新し、同3日目のアジアクエスト<4261>(東マ)は高値に急接近。3Dマトリクス<7777>(JQG)は次世代止血剤への期待衰えずとされ急反発。

 新規上場のInstitution for a Global Society(IGS)<4265>(東マ)は取引開始から30分を過ぎた午前9時33分に2002円(公開価格1720円の16%高)で初値をつけ、2170円まで上げて前引けは2013円。後場は売買錯綜となり大引けは1801円。

 東証1部の出来高概算は8億5258万株(前引けは4億214万株)、売買代金は2兆392億円(同9694億円)。1部上場2183銘柄のうち、値上がり銘柄数は1587(前引けは1326)銘柄、値下がり銘柄数は540(同758)銘柄。

 また、東証33業種別指数は14業種(前引けも14業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、空運、水産農林、陸運、石油石炭、鉄鋼、繊維製品、建設、小売り、非鉄金属、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る