アステナHDのスペラファーマがペプチド医薬品の探索研究など行うインタープロテインと包括的協業

■アンメット・メディカル・ニーズの高い疾患に対する新薬開発を推進

 アステナホールディングス(アステナHD)<8095>(東1)は2月16日の15時、100%連結子会社であるスペラファーマ株式会社(以下、「スペラファーマ」)と、新規低分子およびペプチド医薬品の探索研究などを行うインタープロテイン株式会社(大阪府大阪市、以下、「インタープロテイン」)との包括的協業を発表した。協業により、治療法の確立されていない希少疾患、アンメット・メディカル・ニーズの高い様々な疾患に対する新規低分子およびペプチド医薬品の研究開発、製造、商業化などを推進する。

 インタープロテインが創薬標的とする蛋白質間相互作用(PPI:protein-protein interaction)は、新たな創薬ターゲットとしての可能性があることが期待されている。しかし、PPI を制御する低分子化合物は比較的複雑な構造を有していることから製造が難しいことが多く、また、細胞内PPI の制御を含めた汎用性の高いペプチドのモダリティには一定の構造的条件が必要になる。両社の協業がこのような課題を解決しつつ、国内外の製薬系企業とも連携して、効率的なPPI 制御薬の実用化に寄与することなどが期待される。

■インタープロテイン 代表取締役社長 細田雅人氏のコメント

「スペラファーマおよびその関連会社は、低分子医薬品研究開発、特に合成展開能力、原薬プロセス開発、製剤処方開発、治験薬製造、申請支援までとても優れた能力を発揮するエキスパートチームを擁している。そして New Modality としてのペプチドに関しては、高品質且つ低コストで更には環境に配慮した溶媒使用量や排出量の最小化を図りつつ、競争優位にペプチド原薬を製造する独自技術を有する。インタープロテインは、アンメット・メディカル・ニーズに応え、世界を変える 17 の SDGs の特に「すべての人に健康と福祉を」に貢献するべく、PPI 制御薬を低分子(経口薬など)やペプチド創薬に努める上で、スペラファーマが有する卓越した技術を活かすための包括的な協業に大いに期待している」

■スペラファーマ 代表取締役会長 畑澤克彦氏のコメント

「インタープロテイン社は AI を用いた独自の創薬プラットフォームを有し、汎用性の高い蛋白質間相互作用を指向した画期的新薬の創薬をされておられる。今回の協業により、スペラファーマおよびその関連会社の CMC 分野を始めとした医薬開発・製造の経験と技術が、インタープロテイン社の創薬に少しでもお役に立ち、ひいては新薬を待ち望んでおられる患者様に早期に届けられるよう願っている。スペラファーマは「顧客企業の成功が我々の成功である」という考えのもと、スペラファーマの価値を最大限活用し、サポートや貢献、本質的な価値を見出していただけるインタープロテインと中長期な視点に立った包括的な協業に関する覚書を締結したことを喜ばしく思っている」。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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