【木村隆のマーケット&銘柄観察】協立情報通信は「情報創造コミュニティー」が営業活動の核

木村隆のマーケット&銘柄観察

協立情報通信<3670>(JQS)はゾーン内の展開となっているが、ここへきてもみ合いの上限に移行、もみ離脱への期待感が醸成されてきた。好業績を背景に新たな相場への発展が有望視される。

同社は法人顧客や官公庁等向けに情報通信システムや会計情報システムの販売などを行うソリューション事業と、移動体通信機器の店舗販売・法人営業を行うモバイル事業を展開している。

ソリューション事業では、中堅・中小企業を中心に法人顧客や官公庁等を対象に、日本電気<6701>(東1)の電話交換用音声サーバ「UNIVERGE」や、日本マイクロソフトのクラウドサービス「Office365」などを提案、販売している。システム導入後の運用・保守サービスも手掛ける。

一方、モバイル事業では、NTTドコモ<9437>(東1)の一次代理店であるティーガイア<3738>(東1)から再委託を受け、二次代理店として携帯電話販売店「ドコモショップ」を都内や埼玉県で運営する。

同社は東京にある「情報創造コミュニティー」での展開を営業活動の核と位置付けている。情報インフラ、会計情報など企業内の様々な情報を融合し活用するためのツール、それらの活用に関するコンサルティングや教育サービスなど、経営情報ソリューションサービスをワンストップで提供することに努めていく。

2015年7月に予定されている「Windows Server2003」のサポート終了に伴う案件の獲得に向けた営業を活発化するとともに、2016年に運用が開始されるマイナンバー制度への対応も進めている。

今2015年2月期の営業利益は会社側見通しの2憶4800万円を上回り、2億9000万円(前期2億1400万円)に達する可能性が強い。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る