クリーク・アンド・リバー社グループのforGIFT社がアパレル開発のリードタイムなど大幅に削減する3DCGサンプル制作サービス「sture(ストゥーラ)」の提供を4月1日開始

■アパレル製造コストの約20%削減が見込める、という結果も

 クリーク・アンド・リバー社(C&R社)<4763>(東1)のブランドマーケティング事業を行うグループ会社・株式会社forGIFTは、2022年4月1日(金)、C&R社の開発スタジオ「C&R Creative Studios」のゲーム3DCG制作技術を活かし、「日本のファッションをリデザインする」という目的のもと、コスト削減と品質向上を実現する3DCGサンプル制作サービス「sture(ストゥーラ)」の提供を開始した。

■アパレルの大量廃棄問題解決とメタバース対応に、ゲーム開発技術を活かす

 アパレル業界では、デザインから実物の試作を何度も繰り返してサンプルを作り上げ、『ささげ』(「撮影(さつえい)」「採寸(さいすん)」「原稿(げんこう)作成」)を、1つのサンプル型ごとに行い、バイヤーに紹介する展示会を開催している。そこから微調整を繰り返し、最終商品として店舗やECで消費者に販売する、というバリューチェーンが一般的となっている。

 この流れは業界の通例として長年固定化してしまっており、過剰な製造コストとともに、大量廃棄はサステナブル(持続可能性)の観点で社会問題の1つとなっている。また、コロナ禍でオンライン販売が一層伸長しているほか、外資系ブランドではメタバース(仮想空間社会)におけるアバターや「NFT」などの販売も急速に普及し始めている。そのような背景から、オンライン上で実物の代替となる、リアルで質感を忠実に再現したファッションの3DCG化が求められてきている。

■製造コストや販売までのリードタイムの大幅な削減が可能に

 「sture(ストゥーラ)」は、forGIFT社の自社アパレルブランド開発やOEM(他社ブランド製造)、アーティストのツアーグッズ開発まで幅広く手掛けてきたノウハウと、C&R Creative Studiosのコンシューマゲームなどのキャラクター制作で培った開発力を掛け合わせたDXサービスになる。ブランド各社への高品質な3DCGサンプル制作などを通じて、製造コストや販売までのリードタイムの大幅な削減が可能となった。2020年より国内有数のアパレル企業と取り組んできた実用検証では、製造コストの約20%削減が見込める、という結果も得た。

 forGIFT社では、本サービスの提供により、製造コストの削減や提供リードタイムの短縮だけでなく、死蔵在庫や大量廃棄の削減という、アパレル業界のSDGsを推進する新たなアパレル・バリューチェーンを提案していく。

(注)sture(ストゥーラ)とは、縫製を意味するラテン語Suturaからイメージした造語。Structure Reformの意味も含め、アパレル業界の構造をデザインし直す、という意味。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る