伊藤忠商事は米国「アンダーアーマー」の日本総代理店ドームを買収

■発行済み株式の過半数を取得

 伊藤忠商事<8001>(東証プライム)は4月5日、米国大手スポーツ用品ブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店である株式会社ドームの発行済み株式の過半数を取得することに合意し、契約を締結したと発表。今後は、既存株主であるUnder Armour, Inc.(本社:米国ボルチモア:Patrik Frisk)と伊藤忠商事の2社でドームの経営を行う。

 「アンダーアーマー」は、1996年に米国メリーランド大学のアメリカンフットボール選手であったケビン・プランクが、コットンTシャツに代わる身体にフィットする機能的なウエアを開発したことを契機に設立したスポーツ用品ブランド。以来、アスリートのパフォーマンスを最大限に引き出す機能的なウエアや最先端のクッショニングシステムを搭載したスマートシューズなど、「進化をもたらす」ことをミッションに、革新的なスポーツウエア、シューズ、アクセサリーを展開し、世界有数のスポーツブランドに成長を遂げている。

 ドームは、1998年に「アンダーアーマー」の日本総代理店としての事業展開を開始した。「社会価値の創造」という企業理念のもと、「スポーツを通じて社会を豊かにする」を使命に掲げ、スポーツ業界の経済的な発展にとどまらない、スポーツを通した豊かな社会づくりへの貢献に取り組んでいる。

 伊藤忠商事は中計経営計画「Brand-new Deal 2023」の基本方針の1つとして「『マーケットイン』による事業変革」を掲げており、繊維事業においてはスポーツ関連ビジネスの更なる拡大を重点戦略の一つと位置付けている。今後、顧客視点の徹底により、変化する消費者ニーズを捉えながら、伊藤忠商事が擁する幅広い知見やネットワークを活用し、「アンダーアーマー」の展開を通じたドームの更なる業容拡大と企業価値の向上を図っていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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