【注目銘柄】タツタ電線は電磁波シールドフィルムを見直し本格的なリバウンド相場へ

 タツタ電線<5809>(東証プライム)は6日、3円高(0.61%高)の492円まで上げて1月5日につけた年初来高値502円を視野に入れている。

■電磁波シールドフィルムを手掛ける

 「政府は3日、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)の修正案を示した。防衛強化について「5年以内」との目標期限を盛り込んだ。」と一部報じられた。

 主な安保政策に「宇宙・サイバー・電磁波領域の強化」を挙げており、電磁波シールドフィルムを手掛ける同社に対する関心が集まる可能性がある。

 同社は、電線・ケーブルや電子材料を手掛けているが、電磁波シールドフィルムは、電子モバイル機器の内部回路を保護するFPC向けで世界ナンバーワンのシェア。5G対応用高速伝送シールドフィルムの需要が拡大しているほか、車載向け高耐熱シールドフィルムの需要の増加も期待されている。

 5日に北朝鮮が戦術地対地ミサイル「ATACMS」8発を日本海に向けて発射しており、防衛関連物色の裾野が広がり、同社株が見直されるか注目したい。

■今期2ケタ増益の回復見込みで割安感あり

 足元の業績は、今2023年3月期売上高697億円(前期比16.4%増)、営業利益36億円(同24.8%増)、経常利益37億円(同18.8%増)、純利益27億円(同15.8%増)と21年3月期実績水準への回復を見込む。

 株価は、21年1月高値830円から22年2月24日に年初来安値440円と調整。450円割れで底値を固め、25日移動平均線をサポートラインに上昇。今期予想PER11倍台・PBR0.62倍と割安感があり、本格的なリバウンド相場に突入する可能性が大きい。(信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■山口県周南市で始動、燃料電池の定置型電源活用で脱炭素電力供給を検証  ホンダ<7267>(東証プ…
  2. ■LINEリサーチ発表、上半期トレンド総括と最新6月期の動向  LINEヤフー<4689>(東証プ…
  3. ■休廃業・解散は減少も淘汰続く、新興市場の課題鮮明に  東京商工リサーチは7月31日、国内ドローン…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  2. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  3. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  4. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  5. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  6. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る