マーチャント・バンカーズの創薬ベンチャー・バイオジップコードが幹細胞やその培養上清液提供事業などに着手

マーチャント・バンカーズ

■糖尿病薬開発と並行して早期に収益が見込める分野に

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は6月6日、2022年1月に設立した100%出資の創薬ベンチャー、株式会社バイオジップコードが、事業目的である糖尿病等の治療薬の研究・開発と並行して、早期に収益確保が見込める分野として再生医療や形成(美容)外科などの事業分野に取組んでいくと発表した。

 幹細胞やその培養上清液提供事業、美容用糸の開発・販売を開始し、いずれも、発注先、委託先とも、近々に確定する予定で、確定し次第、詳細を開示する。

 バイオジップコード社は、国立大学法人滋賀医科大学との産学連携による糖尿病治療薬開発を推進する創薬ベンチャー。安定的な収益基盤の構築のため、事業目的であります糖尿病等の治療薬の研究・開発と並行して、今後、需要拡大が見込まれ、早期に収益確保が見込めるとして、22年6月6日付で、再生医療や形成(美容)外科などの事業分野に取組んでいくことを決定した。

 バイオジップコード社は、以下の事業に取り組んでいく。

【幹細胞やその培養上清液提供事業】
 幹細胞やその培養上清液は、再生医療の臨床や研究、創薬研究ばかりでなく、形成外科や美容、歯科など、幅広く分野で活用されてきている。株式会社バイオジップコードは、とりわけ、形成(美容)外科文屋での幹細胞培養上清液の活用に注目し、以下の取組みを行っていく。

(1)幹細胞培養の際に、幹細胞を取り出した後の溶液は、培養上清液と呼ばれ、以前は医療廃棄物として処分されていた。しかし、現在では、臨床医薬品や幹細胞コスメ(美容液やクリームなどの化粧品)などとして活用されており、株式会社バイオジップコードでは、主に化粧品向けに、培養上清液の販売に取り組んでいく。

(2)形成(美容)外科分野では、アンチエイジングのため、患者自身の細胞を培養して活用する施術が多く行われているが、株式会社バイオジップコードでは、形成(美容)外科から細胞培養を受託し、提供する事業に取り組んでいく。

(1)(2)いずれも、発注先、委託先とも、近々に確定する予定で、確定したら詳細を報告する。

【美容用糸の開発・販売】
 形成(美容)外科では、糸を挿入し顔のたるみを改善するリフトアップ施術が行われているが、この施術に使われる糸は、主に韓国から輸入されている。株式会社バイオジップコードでは、形成(美容)外科の現場の先生方とのコネクションを活用し、意見を収集し、医療機器として開発し、厚生労働省の認可を申請し、形成(美容)外科分野での信頼性を確保して提供する事業を行っていく。

 再生医療、美容整形専門医が、株式会社バイオジップコードに、近々、アドバイザー顧問として参加するので、改めて詳細を報告する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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