栄研化学が年初来の高値を更新、営業利益は第1四半期で通期予想の61%に達す

業績でみる株価

■新型コロナ検査拡大の需要と業績の上振れなどに期待膨らむ

 栄研化学<4549>(東証プライム)は7月27日、上値を追って始まり、取引開始後は5%高の2014円(100円高)まで上げて年初来の高値を更新し、2021年10月以来の2000円台に進んでいる。26日15時に発表した第1四半期連結決算(2022年4~6月)の営業利益が期初に示した通期予想の61%に達し、通期予想は据え置いたが、「本予想は新型コロナウイルス感染症の遺伝子検査について需要減を見込んだもの」(説明資料より)としたため、通期業績について拡大期待が強まっている。

 第1四半期の連結営業利益は前年同期比8.0%増の27.99億円となった。期初に示した連結業績予想の営業利益は、第2四半期までが28.20億円、12月通期が45.40億円。第1四半期の段階でほぼ上期の予想額に届き、通期予想の61%を確保した。これらの業績予想は据え置いたが、このところの新型コロナ再拡大や検査薬の増産報道を受け、業績上振れ期待が強まっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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