Jトラストが連日高値を更新、四半期決算発表を機に業績拡大期待が強まる

Jトラスト 8508

■第2四半期は営業利益など最高更新、業績予想を大幅に上方修正

 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は8月17日、一段高となり、午前11時にかけて732円(30円高)まで上げ、連日高値を更新して2018年9月以来の水準に進んでいる。8月12日に発表した第2四半期連結決算(IFRS基準、2022年1~6月・累計)の営業収益(総売上高に相当)が前年同期比64%増加するなど大幅な増収増益となり、12月通期の業績予想を増額修正。株価は翌取引日にストップ高の急伸となり、以後も連日上値を追っている。決算を好感した買いが一過性で終わらないことを挙げて注目を強める様子もある。

 第2四半期累計の連結業績は、営業利益が前年同期比55%増加し、四半期純利益とともに第2四半期累計期間としての最高を更新した。また、NexusBank(株)の子会社化などにより、資産合計は1兆0649億円となり、初めて1兆円を超えることとなった。Jトラスト銀行/インドネシアが計画を前倒して黒字化するなど、とりわけ東南アジア金融事業の拡大が寄与した。

 こうした推移を受け、12月通期の連結業績予想を大幅に増額修正し、22年5月に開示した従来予想に対し、営業収益は10.8%上回る790億円の見込みに見直し、営業利益は約2.4倍の130億円の見込みに、親会社の所有者に帰属する当期利益は2.6倍の120億円の見込みに、各々増額した。

 Jトラスト銀行インドネシアは、8月上旬に、同国最大級の都市開発事業体『Kota Jababeka』と業務提携し、住宅ローンの提供などを行うほか、同月中旬には日立建機<6305>(東証プライム)グループのインドネシア法人(重機販売会社)との業務提携を発表し、建設機械にかかわる融資やローンのサービスを開始した。さらなる拡大の基盤が着々と築かれている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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