【株式市場】日経平均は101円高、2日続伸、後場はリオープン関連の出遅れ銘柄など高い

◆日経平均は2万7257円38銭(101円24銭高)、TOPIXは1905.06ポイント(3.62ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は9億5704万株

 10月19日(水)後場の東京株式市場は、アドバンテスト<6857>(東証プライム)が一段ジリ高になるなど、値がさ半導体株の中に強含む銘柄が見られ、三井不<8801>(東証プライム)も一段と上げるなど、リオープン(経済活動再活発化)関連の出遅れとされて不動産株が一段堅調。一方、日銀総裁の国会答弁で円安を「行き過ぎ」とみていることが伝えられ自動車株は重く、電子部品、精密機器株も値動きは緩慢だった。日経平均は162円高で始まり、14時過ぎまでこの水準で小動きを続け、大引けはややダレたが2日続伸となった。

 後場は、ジャムコ<7408>(東証プライム)が一段と上げ今期の完全黒字化期待やANAのボーイング機導入計画など材料視。ソースネクスト<4344>(東証プライム)も中盤にかけて一段と上げ高値を更新しAI翻訳機の同時通訳機能など連日好感。大黒天物産<2791>(東証プライム)も一段と強含んだが直近まで業績予想の減額など要因に6日続落とあって自律反発の見方。ツナググループ・HD<6551>(東証スタンダード)は9月期末の復配に続き今期の業績一段拡大期待などで連日高値。ピー・ビーシステムズ<4447>(東証グロース、福岡Qボード)はニーズウェル<3992>(東証プライム)との業務提携やソフトバンクG<9984>(東証プライム)の「バーチャルPayPayドーム」の映像イメージ投影装置としてVR(仮想現実)体験装置が採用されシーテック2022(10月18~21日)で公開中など材料視され一段高。ログリー<6579>(東証グロース)はAbemaTV(アベマティーヴィー)の「ABEMATIMES」との戦略提携など好感され後場は大引けま買い気配のままストップ高。

 19日新規上場となったSBIリーシングサービス<5834>(東証グロース)は午前9時19分に3300円(公開価格2980円の11%高)で初値をつけ、その後3485円(同17%高)まで上げる場面を見せたが、後場は売買交錯となり大引けは3220円。

 東証プライム市場の出来高概算は9億5704万株(前引けは4億6972万株)、売買代金は2兆3727億円(同1兆1903億円)。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は1148(前引けは1160)銘柄、値下がり銘柄数は607(同567)銘柄。

 一方、東証33業種別指数は24業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電力ガス、倉庫運輸、不動産、情報通信、繊維製品、パルプ紙、ゴム製品、機械、建設、保険、金属製品、精密機器、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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