ケンコーマヨネーズは原材料価格高騰で23年3月期2Q累計経常減益、通期も経常減益予想だが上振れ余地

(決算速報)
 ケンコーマヨネーズ<2915>(東証プライム)は11月14日に23年3月期第2四半期累計連結業績を発表した。原材料価格高騰の影響で営業・経常減益だったが、売上面は外食分野を中心に回復基調となった。未定としていた通期連結業績予想および配当予想を公表した。9月以降の為替の状況や鳥インフルエンザ発生等による更なるコスト上昇要因を考慮して営業・経常減益予想としている。ただし売上回復基調や製品価格改定効果などを勘案すれば上振れ余地がありそうだ。株価は10月の年初来高値圏から反落して水準を切り下げたが、23年3月期通期減益予想に対しては特にネガティブ反応は見られない。調整一巡して出直りを期待したい。

■23年3月期2Q累計経常減益、通期も経常減益予想だが上振れ余地

 23年3月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比8.7%増の407億50百万円、営業利益が11.4%減の6億20百万円、経常利益が8.2%減の6億42百万円、そして親会社株主帰属四半期純利益が5.7%増の4億82百万円だった。原材料価格やエネルギーコストの高騰の影響で減益だったが、売上面は経済活動正常化への動きを背景として外食分野を中心に回復基調となった。

 調味料・加工食品事業は売上高が11.4%増の316億51百万円、セグメント利益(調整前経常利益)が1.6%増の2億75百万円だった。原材料価格やエネルギーコストの高騰の影響で減益だったが、売上面は外食分野を中心に回復基調となった。サラダ・総菜類では主力商品である1kg形態ポテトサラダの売上が回復した。タマゴ加工品では、大手製パンメーカー向けやコンビニエンスストア向けのタマゴサラダが増加し、厚焼き卵が外食チェーンやコンビニエンスストアで採用された。マヨネーズ・ドレッシング類では、21年7月から進めているマヨネーズ類の価格改定効果も寄与した。

 総菜関連事業等は売上高が0.5%減の86億08百万円、利益が27.2%減の3億76百万円だった。外食需要の回復に伴って量販店等の中食向け売上が減少傾向となった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が200億85百万円で営業利益が3億44百万円、第2四半期は売上高が206億65百万円で営業利益が2億76百万円だった。

 未定としていた通期連結業績予想は11月14日付で公表し、売上高が22年3月期比6.7%増の807億円、営業利益が79.8%減の3億26百万円、経常利益が77.2%減の3億70百万円、親会社株主帰属当期純利益は非開示とした。配当予想も11月14日付で公表し、22年3月期と同額の17円(第2四半期末8円、期末9円)とした。

 9月以降の為替の状況や鳥インフルエンザ発生等による更なるコスト上昇要因を考慮して営業・経常減益予想としている。通期予想から上期実績を単純に差し引いて算出すると、下期は売上高399億50百万円、営業利益2億94百万円の赤字、経常利益2億72百万円の赤字となる。ただし売上回復基調、製品価格改定効果、生産効率改善、経費削減などを勘案すれば上振れ余地がありそうだ。

■株価は調整一巡

 株価は10月の年初来高値圏から反落して水準を切り下げたが、23年3月期通期減益予想に対しては特にネガティブ反応は見られない。調整一巡して出直りを期待したい。11月16日の終値は1615円、今期予想配当利回り(会社予想の17円で算出)は約1.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2245円07銭で算出)は約0.7倍、そして時価総額は約266億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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