ラバブルマーケティンググループ、VIDAコーポレーション、プログレッソ ディレクションが協業し飲食店の海外お試し出店サービス展開で合意

 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は28日、テナントのトータルコンサルティングを行うVIDA Corporationと、店舗仲介事業などを行うプログレッソ ディレクションとの協業により、海外進出を狙う日本の飲食事業者に向けた「お試し出店サービス」を展開することで合意したと発表。

■「お試し出店サービス」について

 「お試し出店サービス」は、海外出店を希望する飲食事業者に対し、期間限定で海外に出店するために必要な戦略の策定、テナント紹介から、内装、仕入業社の手配、集客のためのマーケティングソリューションなどをワンストップで提供するサービスである。飲食店向けテナントのトータルコンサルティングで多くの実績のあるVIDA Corporation、飲食店向け不動産事業で多くの実績のあるプログレッソ ディレクション、インバウンドプロモーションを手がけるラバブルマーケティンググループの協業により、同サービスを行っていく。

■サービス提供の背景と海外進出の課題

 訪日外国人観光客の増加に伴い、世界中で日本食の注目度や人気が高まる中、海外での日本食を始めとする飲食事業展開に対する期待が見込まれ、日本国内の飲食事業者が海外、特に東南アジア地域に店舗を拡大するニーズが高まっている。

 一方で、文化や趣味嗜好、宗教による習慣や規則などが各国で異なる東南アジア地域に出店するには、検討に時間とコストがかかり、店舗を立ち上げた後も効果的な集客方法が日本とは異なるなど、集客に対する課題を持つ飲食事業者が多い状況だった。こうした背景から、3社が協業し「お試し出店サービス」を提供することにした。

 飲食事業者は同サービスにより、手間をかけずに6ヶ月などの期間限定出店をすることで、海外進出のリスクを低減することが可能になる。また、本格的に進出することが決まった際には、同サービスにて同じくワンストップでの出店、展開をサポートしていく。

■今後の展開

 「お試し出店サービス」の第1弾として、双日<2768>(東証プライム)の100%子会社であるSojitz Retail Management Sdn.Bhd.が管理・運営する、マレーシアのクアラルンプール内ブキッ・ビンタンにある大型ショッピングセンター「ロット・テン(Lot 10)」地上5階にある日系レストランを集結した「ジェーズ・ゲート・ダイニング(J’s Gate Dining)」の一区画を出店先としサービスを開始する。

 マレーシアは2022年通期の実質GDP成長率が前年比8.7%とASEAN主要6カ国の中でトップとなった(JETRO「最近の直接投資にみるASEANの産業動向」)。さらにマレーシアにおける食文化の多様化や、近年訪日旅行客が増えたことによる日本食体験者の増加も影響し、マレーシアにおいて日本食人気が高まり、普及しつつある。このためマレーシアは、日本の飲食店の海外出店先として注目されている。

■ラバブルマーケティンググループについて

 「人に地球に共感を」をパーパスとし、現代の生活者の情報消費行動に寄り添う共感を重視した愛されるマーケティング(Lovable Marketing)を推進するマーケティング企業グループである。「最も愛されるマーケティンググループを創る」をグループミッションに、マーケティングの運用領域を主軸として事業展開をしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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