三菱製紙は2日ぶりに昨年来の高値を更新、業績回復に加え「低PBR企業、東証がテコ入れ」も注目要因に

■PBR1倍未満、収益改善策や自社株買いなどに期待強まる

 三菱製紙<3864>(東証プライム)は2月24日、次第高となって反発幅を広げ、午前9時30分にかけて6%高の339円(20円高)まで上げて2日ぶりに昨年来の高値を更新している。2月中旬に業績予想の増額修正などを発表し、今期は各利益とも黒字化する見通しに加え、PBR(株価純資産倍率)は0.2倍台。1月下旬、「低PBR企業、東証がテコ入れ」(日本経済新聞1月27日付朝刊)と伝えられて以降、PBRが1倍未満(株価が企業の解散価値未満)の銘柄に対する注目が強まっており、同社株は業績の回復もともなうため注目度が強いと見られている。

 報道によると、東証は2023年春にもPBRの低い企業に対し、改善策などの開示拡充を求める方針だという。PBR1倍割れの企業の比率は、2022年7月時点で東証株価指数(TOPIX)500構成銘柄の43%に達し、米S&P500種株価指数では5%、欧州ストックス600では24%。格段に多い。収益改善策に加え、自社株買いもPBRも向上に資するため、株高材料が出てきやすいとして注目する様子がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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