【注目銘柄】ランサーズは3Q営業赤字縮小業績と「ChatGPT」連携を見直す

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 ランサーズ<4484>(東証グロース)は、今年2月20日につけた直近高値346円を意識する動きを強めている。今年2月13日に発表した今2023年3月期第3四半期(2022年4月~12月期、3Q)の営業利益の赤字が縮小し第4四半期の黒字計上が期待され、さらに2月20日には自然言語生成モデル「ChatGPT」と連携してプラン内容作成をアシストする機能をリ-リースするほか、デジタル人材マッチングサイト「Lancers」のプランの出品を開始すると発表したことを見直し急騰再現期待を強め買い再燃となった。テクニカル的も、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、サポート材料視されている。

■4Q黒字転換の下地を固め来2024年3月期は恒常的に黒字

 同社の今期3Q業績は、売り上げ34億7000万円(前年同期比15・4%増)、営業利益3億400万円の赤字(前年同期は2億3200万円の赤字)、経常利益2億9900万円の赤字(同2億2700万円の赤字)、純利益3億600万円の赤字(同2億9500万円の赤字)と売り上げが続伸したものの、利益は連続赤字で着地した。ただ3Qの3カ月ベースでは、営業利益は5000万円の赤字と前年同期の1億2100万円の赤字や前の四半期の第2四半期の1億円の赤字から改善を示した。「Lancers」を中心とするマーケットプレイス事業の施策が奏功して新規クライアント獲得の課題が解決し、販売管理費の適正化を進めたことなどが寄与した。このため第4四半期(2023年1月~3月期、4Q)には黒字転換する下地固めが完了した。

 今3月期通期業績は、エージェント事業の営業組織化が遅延して計画が後ろ倒しとなるため売り上げを期初予想の54億100万円から47億2300万円(前期比16.0%増)へ引き下げたが、利益は期初予想通りに営業利益2億8900万円の赤字(前期は3億6700万円の赤字)、経常利益2億8400万円の赤字(同3億5800万円の赤字)、純利益2億8600万円の赤字(同6億7200万円の赤字)と見込み、来2024年3月期は、期を通じて恒常的な黒字を目指すとしている。なお「ChatGPT」の連携では、子会社のMENTA(東京都渋谷区)が、メンターマッチングサービス「MENTA」でメンターの出品時にスキル、経歴、相談を箇条書きするだけでプラン内容の提案をアシストする機能をリリースしたほか、同社の「Lancers」でも個人のスキルを商品化するパッケージ方式でのスキルの出品を開始する。

■短期9日間の51%高でGCを示現して上昇トレンド転換

 株価は、200円台下位での底もみを続けてきたが、今期3Q決算発表とともに228円安値から上ぶれ、「ChatGPI」連携とともに急伸して346円高値までわずか9営業日で51%高と買い進まれ、この間、25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。同高値後は高値調整を続けてきたが、高値から値幅で2割、日柄で10営業日と目先の調整一巡感を強め出直ってきた。今年2月高値346円抜けから昨年4月高値454円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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