【株式市場】日経平均は61円高、NY株安いが円安など好感、内需株もしっかり

◆日経平均は2万8370円92銭(61円76銭高)、TOPIXは2047.56イント(2.58ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は5億5835万株

 3月8日(水)前場の東京株式市場は、米FRB議長の議会証言を受けてNY株は大幅下落となった一方、為替は円安となり、ソニーG<6758>(東証プライム)や東京エレク<8035>(東証プライム)は取引開始後すぐに高くなり、自動車株なども一部を除いて堅調に推移した。内需株に資金が移る様子もあり、高島屋<8233>(東証プライム)などの百貨店株や不動産株が堅調で、建設、陸運株などもしっかり。日経平均は取引開始直後の76円48銭安(2万8232円68銭)を下値に切り返し、午前10時40分にかけて121円99銭高(2万8431円15銭)まで上げた。前引けも堅調で前日比続伸基調となった。

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)が一時3日連続ストップ高となり、3月期末配当の大幅増配などを買う相場が衰えず、インソース<6200>(東証プライム)は政府の「学び直し」支援による業績上振れ期待や3月開始のWeb集客増強サービスへの期待などで一段と出直り拡大。クオンタムソリューションズ<2338>(東証スタンダード)はエンジン車を電池交換タイプのEV車に改造するベンチャー企業の報道を受け、これに出資とされて一時ストップ高。高見沢サイバネティックス<6424>(東証スタンダード)はウォークスルー顔認証改札機の大阪メトロ採用が好感されて2日連続ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は5億5835万株、売買代金は1兆3844億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1040銘柄、値下がり銘柄数は688銘柄。

 東証33業種別指数は18業種が値上がりし、小売り、不動産、建設、ゴム製品、陸運、食料品、空運、電力ガス、電気機器、精密機器、医薬品、倉庫運輸、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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