【株式市場】米国の緊急利下げを受け日銀にも期待が強まり日経平均は一時143円高

株式

◆日経平均は2万1156円99銭(74円26銭高)、TOPIXは1506.71ポイント(1.59ポイント高)、出来高概算(東証1部)は7億2423万株

 3月4日(水)前場の東京株式市場は、NYダウ反落と1ドル106円台への円高を受け、日経平均は185円安で始まった。ただ、米国は緊急利下げを実施。このため日銀に対しても期待が強まり、日経平均は朝寄り直後の220円68銭安(2万862円05銭)を下値に切り返した。三井不動産<8801>(東1)などの不動産株が次第高。ソニー<6858>(東1)もプラス圏に浮上。日経平均は一時143円12銭高(2万1225円85銭)まで上げ、前引けも74円26銭高となった。
 
 不動産株高は、東京・原宿に過去最高額のマンションとの報道も刺激材料になったようだ。NTTドコモ<9437>(東1)などの携帯3銘柄は楽天モバイルの参入による新サービス期待などで高い。東洋紡<3101>(東1)帝人<3401>(東1)は新型コロナウイルス関連薬の報道が注目され活況高。オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)は「テロメライシン」の臨床試験の進展が好感されて急伸。

 4日新規上場のキッズSHD<7084>(東マ)は保育園運営とあって時流に乗り、9時39分に公開価格2260円を21%上回る2732円で初値を付け、その後3235円まで上げ、前引けは3100円となった。

 東証1部の出来高概算は7億2423万株、売買代金は1兆2085億円。1部上場2162銘柄のうち、値上がり銘柄数は1042銘柄、値下がり銘柄数は1030銘柄となった。(HC)

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