【株式市場】日経平均は479円安、直近まで5連騰1000円高とあって利食う動き発生の見方

◆日経平均は2万8143円97銭(479円18銭安)、TOPIXは2031.58ポイント(39.51ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は朝のSQ算出が加わり16億9375万株

 3月10日(金)後場の東京株式市場は、正午に中期計画を発表した日本郵船<9101>(東証プライム)が一転軟化して始まり、他の海運株や鉄鋼株なども値を消し、半導体株も一段堅調に始まった東京エレク<8035>(東証プライム)が急速に値を消して軟調に転じるなど、郵船の下げが全体に波及する形になった。日経平均ベースで9日まで5連騰の計1000円高とあって、いったん利食う理由と機会を探していた向きが多かったとされた。銀行株も一段軟調。中で、キヤノン<7751>(東証プライム)は外資系証券による格上げを受けて上げ幅を保ち、北陸電力<9505>(東証プライム)は滋賀原発再稼働への期待などで一段ジリ高。日経平均は312円安で始まり、13時に480円安。やや回復したものの、大引け間際に504円41銭安(2万8118円74銭)となり、大引けは6日ぶりに反落した。

 後場は、日本トリム<6788>(東証プライム)が一段と強含んで高値を更新し、「電解水透析」に注目強まったとの見方。ナガホリ<8139>(東証スタンダード)は人流活発化などによる宝飾品需要の拡大に期待とされ出直り幅拡大。セルシード<7776>(東証グロース)やDelta-Fly Pharma<4598>(東証グロース)は東証プライムの大幅調整で退避資金が流入とされ値上がり率上位に躍進。

 東証プライム市場の出来高概算は朝のSQ算出に絡む売買が加わり16億9375万株(前引けは9億2706万株)、売買代金は4兆1566億円(2兆3910億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は125(前引けは183)銘柄、値下がり銘柄数は1673(同1602)銘柄。

 東証33業種別指数は2業種(前引けは3業種)の値上がりにとどまり、ゴム製品、パルプ紙、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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