【株式市場】日経平均は255円安、CSの経営危機などで朝方は596円安まで下押すが回復

東京証券取引所

◆日経平均は2万6974円39銭(255円09銭安)、TOPIXは1934.79ポイント(25.33ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加し9億3512万株

 3月16日(木)前場の東京株式市場は、昨夜から今朝にかけて欧州の大手銀行クレディ・スイス(CS)の経営危機が伝えられたことなどによるNYダウ一時725ドル安や急激な円高を受け、主力株が軒並み下げて始まった。中で、円高が追い風になるニチレイ<2871>(東証プライム)やニトリHD<9843>(東証プライム)は高く、NTT<9432>(東証プライム)は外部要因の影響が相対的に小さいとされ、ほどなく切り返して堅調に推移。アドバンテスト<6857>(東証プライム)などの半導体株は朝の円高が進まなかったことや日系半導体新工場など材料視され次第に小高くなった。日経平均は432円安で始まり、午前9時15分過ぎの596円56銭安(2万6632円92銭)を下値に持ち直し、前引けは下げ幅200円台にとどまった。

 キャリアリンク<6070>(東証プライム)やニーズウェル<3992>(東証プライム)が業績予想や配当予想の増額修正を買われて終始堅調。同じくアクセスグループ・ホールディングス<7042>(東証スタンダード)は中盤からストップ高。日本製麻<3306>(東証スタンダード)は大株主による「刺激」に期待とされ続伸。ベストワンドットコム<6577>(東証グロース)は大幅上振れの四半期決算など好感され急伸。同じくスマレジ<4431>(東証グロース)はストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し9億3512万株、売買代金は1兆9614億円。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は174銘柄、値下がり銘柄数は1638銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は情報通信の1業種にとどまった。一方、下落率1位は鉄鋼となっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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