京成電鉄が一段高、インバウンドに加え固有の期待材料、鉄道株の中でひと味違うとの見方

■日経500種の中で値上がり率1位、データセンター集積など寄与の期待

 京成電鉄<9009>(東証プライム)は4月10日、一段高となり、午前9時30分にかけて4%高の4540円(175円高)まで上げて2日続けて年初来の高値を更新し、2020年1月以来の4500円台に進んでいる。日経500種構成銘柄の中で4月3~7日の週に値上がり率1位。インバウンド(訪日外国人観光客)回復の恩恵を受ける期待に加え、東京圏のデータセンターが「数年で倍増、アジア首位迫る」(日本経済新聞4月9日付朝刊)と伝えられ、グーグル、アマゾンなどのデータセンターが千葉県印西(いんざい)市などに続々建設されていることなど、同社グループに追い風となる固有の要因があるとされ、鉄道株の中でもひと味違う値動きになっているようだ。

 鉄道株にはインバウンド(訪日外国人観光客)回復の恩恵を受ける期待があり、10日も東武鉄道<9001>(東証プライム)や小田急電鉄<9007>(東証プライム)、近鉄グループホールディングス<9041>(東証プライム)が年初来の高値を更新するなど、鉄道株は総じて堅調に推移している。だが、京成電鉄の株価は他の鉄道株に比べて高値更新の頻度が多く、値動きに勢いがあるとの見方が出ている。成田空港と東京を結ぶ路線があること、オリエンタルランド<4661>(東証プライム)の1位株主であること、浅草や東京スカイツリーも営業圏であること、なども期待要因とされている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る