パシフィックネットは対話型AIアシスタント「PCNET-GPT」をグループ全社員向けに5月から運用を開始

■GPT-4相当のセキュアな対話型AIアシスタントを導入

 パシフィックネット<3021>(東証スタンダード)は4月20日、Microsoft Azure上で提供されるAzure OpenAI Serviceを活用したセキュアな対話型AIアシスタント(GPT-4相当)を導入し、同社グループ全社員向けに5月から運用開始したと発表。

 あわせて、SE部門・テクニカルサービス部門等で蓄積している技術情報をAIが学習し、より専門性を高めた技術AIアシスタント(社内)・AIヘルプデスク等(顧客向けサービス)の検討も開始する。

■対話型AIアシスタント「PCNET-GPT」(社内向け)

 同社は、すでに社内AIチャットを運用しているが、ChatGPTの公開に伴い、GPT-3.5とGPT-4を試験導入するとともに、セキュアな環境下での対話型AI活用の検討を進めてきた。

 今回グループ全社員が安心・安全な環境で、最新の対話型AIアシスタントを利用できるよう、Microsoft Azure上のOpenAIを活用した対話型AIアシスタント「PCNET-GPT」を開発し5月から運用開始することとした。セキュアな環境下で対話型AIを活用することにより、業務効率化や従業員の能力開発を促進するとともに、新サービス開発に向けた検証なども行う予定。

 システム開発は、同社および高度なクラウド技術を有する同社グループのテクノアライアンス社が共同で行う。入力した情報の2次利用をせず、クローズドな環境で外部に情報が漏洩しない仕様となっているなど、セキュアな利用環境を実現する。

■より専門的な技術AIアシスタント(社内向け)、AIヘルプデスク等(顧客向けサービス)

 同時に、SE部門・テクニカルサービス部門等で蓄積している技術情報をAIに学習させ、より専門性と正確性を高めた技術AIアシスタント(社内向け)・AIヘルプデスク(顧客向けサービス)の検討を開始した。教師学習用データの整備、社内システムとの連携、技術者による社内利用や独自情報の学習を行ってセキュアな環境の下で技術AIアシスタント(社内向け)をまず構築し、その運用と継続的改善を経てパフォーマンスを最適化した顧客向け技術AIヘルプデスク等のサービス展開を目指していく。

 また、同社はMicrosoft365やChrome Enterprise Upgradeをはじめとしたクラウド導入・運用支援を行っている。今後は、MicrosoftのCopilotなど、クラウド製品群にAIが広く組み込まれていく見込み。同社はAI活用を様々な角度から議論と研究を行い、サービス検証も重ねながら、独自サービス検討や品質向上にも取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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