京成電鉄は上場来初の5000円台、予想を上回る好決算と今期営業利益2.4倍予想など好感、売り建て玉の行方も注視

■前3月期は各利益とも3期ぶり黒字に

 京成電鉄<9009>(東証プライム)は5月1日、一段高で始まり、取引開始後は5%高の5040円(245円高)まで上げて約3年半ぶりに上場来の高値を更新し、初の5000円台に進んでいる。28日に発表した2023年3月期の連結決算が各利益とも3期ぶりに黒字化し、今期・24年3月期の予想も営業利益を2.4倍の見込みとするなどで、期待が強まっている。信用売り残が厚いため、売り建て玉を買い戻す動きが活発化した場合は予想外に値上がりする場面が発生するとの見方が出ている。

 23年3月期の連結決算は、売上高に当たる営業収益は従来予想を16%上回って着地するなど、全体に予想を大幅に上回った。成田空港と都内を結ぶライナーの利便性強化や移動需要の回復などが寄与した。今期の予想は、営業収益を前期比22.4%増とし、営業利益は同2.4倍、親会社株主に帰属する当期純利益は同23.7%増を見込むとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る