【株式市場】日経平均は275円安となり2日続落、石油株や電力株は高く材料株も人気

◆日経平均は3万682円68銭(275円09銭安)、TOPIXは2152.40ポイント(9.09ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は12億4322万株

 5月24日(水)後場の東京株式市場は、石油資源開発<1662>(東証プライム)や出光興産<5019>(東証プライム)が一段高となり、原油相場の上昇など好感。東北電力<9506>(東証プライム)などの電力株も一段と上げ、女川原発(東北電)の再稼働差し止め請求の棄却や大手証券による投資判断など好感。鉄鋼、重工、商社の一角も高い。ただ、中国でのコロナ再拡大が言われる中、日経平均は前引けから30円ほど下げて365円安で始まり、半導体株が輸出規制を受けて一部を除いて安いこともあり軟調相場を継続、14時にかけて150円安の3万800円まで持ち直したものの大引けは下げ幅270円超で2日続落となった。

 後場は、半導体株が全体に重い中でレーザーテック<6920>(東証プライム)は一段ジリ高となり次世代の製造技術EUV(極端紫外線)に強いとの見方。ソシオネクスト<6526>(東証プライム)は大手証券による目標株価の引き上げなど好感され一段強調。JPホールディングス<2749>(東証プライム)は少子化対策への期待に加え前期の最高益と今期予想を保守的に見積もったとしたことなど言われて一段ジリ高。アイフリークモバイル<3845>(東証スタンダード)は幼稚園の英語学習教材などに注目集まり一段高。ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)はホンダがF1レース再開とされ前場急伸し後場は伸びきれなかったが高値を大きく更新。カヤック<3904>(東証グロース)やログリー<6579>(東証グロース)は国によるeスポーツ選手の強化構想などで急伸しストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は12億4322万株(前引けは5億8414万株)、売買代金は3兆1885億円(同1兆5341億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は603(前引けは595)銘柄、値下がり銘柄数は1134(同1144)銘柄。

 東証33業種別指数は8業種(前引けも8業種)が値上がりし、鉱業、電力ガス、輸送用機器、石油石炭、鉄鋼、保険、銀行、水産農林、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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