【株式市場】日経平均は5日ぶりに反落し593円安、後場は日銀総裁発言が消化難でプライム銘柄の7割が下落

◆日経平均は3万1913円74銭(593円04銭安)、TOPIXは2206.30ポイント(29.98ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億8794万株

 6月7日(水)後場の東京株式市場は、日経平均が前引けより60円ほど回復して409円安で始まり、中盤にかけてさらに持ち直したが、14時頃から日銀・植田新総裁の衆院財務金融委員会での発言が消化難とされて下げはじめ、前場の安値を割り込んで終盤は593円04銭安(3万1913円74銭)まで下押して安値引けとなった。下げ幅は今年2番目の大きさで5日ぶりの反落となった。

 ただ、直近までの4日間で1700円の値上がりとなっており、8日の先物・オプション6月物の売買最終日、9日のSQ算出を通過すれば需給的な圧迫感は後退するとの見方が出ている。

 後場は、引き続き政府の水素エネルギー政策関連株が賑わい、岩谷産業<8088>(東証プライム)や川崎重工業<7012>(東証プライム)が中盤にかけて一段と上げ、続いて手替わり.のように三菱化工機<6331>(東証プライム)が一段ジリ高などと物色が波及する様子。個別に注目材料の出たぷらっとホーム<6836>(東証スタンダード)やフューチャーリンクネットワーク<9241>(東証グロース)も前場急伸したまま上げ幅を保った。

 東証プライム市場の出来高概算は16億8794万株(前引けは8億1943万株)、売買代金は4兆6521億円(同2兆2950億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は504(前引けは743)銘柄、値下がり銘柄数は1268(同988)銘柄。

 東証33業種別指数は1業種(ゴム製品)のみの値上がりにとどまった。前引けは4業種が値上がりし、ゴム製品、石油石炭、空運、証券商品先物、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る