【株式市場】日経平均は一転小動きとなり25円安、個別物色、明日のSQは1銘柄150万株前後で売買拮抗も

◆日経平均は3万1888円71銭(25円03銭安)、TOPIXは2206.17ポイント(0.13ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は5億6792万株

 6月8日(木)前場の東京株式市場は、日経平均の値動き幅が上下180円ほどにとどまり、7日の同約800円から一転、小動きとなった。中で、エーザイ<4523>(東証プライム)は新薬承認濃厚報道などを受けて急伸し一段高となり、巴工業<6309>(東証プライム)は業績・配当予想の増額が好感されて買い気配のままストップ高など、個別物色の展開。岩谷産<8088>(東証プライム)などの水素エネ関連株も続伸基調。PBR向上期待の紙パ株、値上げ効果への期待と原発耐用年数論などで電力株も高い。日経平均は午前10時半過ぎに122円21銭高(3万2035円95銭)まで上げ、その後65円22銭安(3万1848円52銭)まで軟化し、前引けも軟調だった。

 9日の朝一番に集中する先物・オプション各6月物のSQ(清算値・行使価格)関連売買は、後場の状況次第ではあるが日経225銘柄1銘柄当たり150万株前後の売り買い拮抗になるとの「読み」が出ている。

 サニックス<4651>(東証プライム)が急伸し太陽光発電パネルのリサイクル参入報道など好感。ベネフィットジャパン<3934>(東証プライム)は自社株買いが好感され急反発。アクセスグループ・ホールディングス<7042>(東証スタンダード)は東京都の事業運営を子会社が受託したことや急動意後の底堅さなど言われ再び一段高。WASHハウス<6537>(東証グロース)は九州地区に半導体企業の進出が相次ぐことなど材料視され次第高の急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は5億6792万株、売買代金は1兆5734億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は947銘柄、値下がり銘柄数は804銘柄。

 東証33業種別指数は19業種が値上がりし、電力ガス、海運、石油石炭、陸運、鉱業、輸送用機器、鉄鋼、銀行、水産農林、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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