【チャート診断】ラオックスは26週線割れで一旦、底打ち、3段上げには「爆買い継続」が前提

チャート診断

ラオックス<8202>(東2・売買単位1000株)は、インバウンド関連人気で活躍したが、現在、高値に対し7合目まで調整、重要なところに来ている。

<株価の歩み・現在位置>

昨年8月に50円前後のモミ合いを上に放れ同年12月の326円まで1段上げした。そして、今年1月の215円をボトムに2段上げに転じ7月24日の564円まで値を上げた。1段上げで5.6倍、2段上げでは2.5倍の上昇である。1段上げに比べ2段上げの起点となる株価水準が高くなっていたため上昇率ということでは2段上げは小さいが立派といえる。

今回のチャイナショックでは26日に408円まで高値から27.6%の下げ率となっている。この間のTOPIX(東証株価指数)の下げ率15.6%を上回る下げとなっている。高値に対してはほぼ7合目水準にあり、再登山に向かうのか下山に向かうのか大切なポイントに来ている。

<マーケットの視点>

マーケットが注視しているのは中国経済の行方と中国からの外国人観光客の動向である。免税店を全国展開する事業が主力のため訪日中国人観光客が最大の注目である。

爆買い効果で去る13日に今12月期の営業利益を従来予想に対し97.8%の大幅増額を行ったところであり、仮に、爆買いが下火になれば業績の下押しとして作用する。

マーケットでは、「中国のからの訪日観光客はそれほど影響はないだろう」との見方だが、経済不振が続くようだと楽観はできない。

<方向と短期中期判断>

26日の場中の下げで26週線を2014年夏場以来の上昇相場で初めて割り込んだことで短期的には押し目買いが入って底打ち感が出ている。

ただ、中期的には本格的な反発で3段上げ開始とは断言できない。まず、今週末、26週線(401円)を上回って引けるかどうかが重要である。また、中国経済の見通しにも油断できない。とくに、なによりも信用買残が非常に多いだけに株価がモタつくようだと見切り瓜に繋がる可能性はあるだろう。

短期的には底打ち感でも日足チャートでの25日線(444円)まで戻るのが精一杯のように思われる。25日線まで戻したあとは中国問題を気にして軟調となることが予想されそうだ。

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