【チャート診断】松田産業のチャートが底打ち感、資源関連人気で原油反発なら指標割安で急伸も

チャート診断

 松田産業<7456>(東1・100株)は13日、原油高に刺激されて29円高の1155円と続伸、去る8日の安値(1096円)から5.3%上昇し底打ち感が出ている。電子部品のスクラップから貴金属の回収を主力に食料を手掛け資源関連の人気性を内包していることで原油相場の動きに敏感だ。

 チャートは、日足は昨年暮れの1534円から今回の安値(2月8日=1096円)まで3段下げが終了。週足では15年3月の1635円からほぼ26週線に沿った調整が続いている。さらに、月足では09年から現在まで実に7年にわたって1000~1500円での大きいモミ合いの展開だ。

 今後は、資源価格の上昇がポイントだろう。業績も資源価格低迷を受けて08年当時をピークに足踏みが続いている。16年3月期は9.2%減収、営業利益44.6%減益の見通し。しかし、それでもEPSは94.3円と高く、配当は3円増配の年28円の見通し。

 PER、利回りで割安となっているし、とくにPBRでも0.58倍とかなりの割安水準。それだけに原油など資源価格が上向けば一気に上値が予想される。とくに、月足チャートが、仮に、モミ合い放れとなれば07年高値2900円が見込まれる有望性がある。

 足元では原油先物相場が久々に41ドル台へ上伸している。原油の一段高があれば1500円台へ上値を伸ばす可能性はあるだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る