AGCは社内向け対話型AI「ChatAGC」を構築し運用を開始、データ保護とイノベーションを両立

■生成AI活用模索プロジェクトを設置し、創造的に働く環境の構築を目指す

 AGC<5201>(東証プライム)は19日、対話型AI「ChatAGC」を構築し、従業員を対象に、6月から本格的に運用を開始したと発表。「ChatAGC」は、従業員が安心・安全にチャットAIを業務に活用することを目的に構築された社内向け対話型AIで、Microsoft社のAzure OpenAI Serviceを用いて開発した。

 同社は、生成AIを積極的に活用することで、素材のイノベーションを牽引するとともに、従業員の業務効率を向上し、創造的な活動により一層注力できる環境の構築を進め、顧客や社会へより良い製品・サービスの提供を目指していく。

 「ChatAGC」の特徴は、ChatGPTと同等の対話機能を持ちながら、入力情報を社外の組織に送信することなく利用できること。このため、ChatGPTと異なり、データは2次利用されず、AGCのネットワーク(環境)のみで保管され、AGC社員のみが利用できる。

 また、「ChatAGC」の運用開始にあわせ、「生成AI活用探索プロジェクト」を立ち上げた。同プロジェクトは各部門の選抜メンバーで構成しており、全社横断的な取り組みとして、同社における生成AIの活用方法の探索を行い、安全な利用環境を整備するとともに、活用ノウハウを社内に提供していく予定。

 AGCグループは、中期経営計画「AGC plus-2023」における3つの戦略の柱の一つとして、「DXの加速による競争力の強化」を掲げており、デジタル技術を活用することで、業務の効率化、コスト削減にとどまらず、素材メーカーとしての競争基盤の強化、およびイノベーションによる経済的・社会的価値の創出を追求していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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