リプロセルは年初来の高値圏で三角持ち合いを形成、大きく動き出す期待

■26日は米社との独占販売権によるラインナップ拡充を好感

 リプロセル<4978>(東証グロース)は6月26日、6%高に迫る321円(17円高)まで上げた後も堅調で、後場は14時半を過ぎて4%高に迫る315円(11円高)前後で売買され、5月につけた年初来の高値329円に向けて出直る相場となっている。6月23日付で、米バーナル社(Vernal Biosciences、米国バーモント州)との独占販売権の締結とGMPグレード(治験薬の製造に適合するガイドライン)でのmRNA(メッセンジャーRNA)及び脂質ナノ粒子(lipid nanoparticle、以下LNP)の販売開始を発表し、期待が強まった。

 株価は、2023年5月に329円の高値をつけたあと、上値を320円前後としたまま次第に下値をセリ上げる三角持ち合いの相場を形成している。こうした三角持ち合いは、「洋式」でも「ペナントフラッグ」(三角旗)などと呼ばれ、経験則的には上か下に大きく動き出す可能性を内包しつつある値動きとされているため、テクニカル的な妙味が加わる可能性があると見られている。

 米バーナル社との契約では、このたびの独占的代理店契約を通じて、同社の柱の一つである臨床用iPS細胞の受託製造や、間葉系幹細胞や間葉系幹細胞を用いたエクソソームやセクレトームといった再生医療等製品の製造の受託に加えて、GMPグレードのRNA及びLNPの展開ができることとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る