日清オイリオGは次第高で3年ぶりの3700円台に進む、CS証券が4900円目標とし買い再燃

■「適正価格での販売」を継続できる大手の強味も注目要因に

 日清オイリオG(日清オイリオグループ)<2602>(東証プライム)は7月6日、次第高となって上値を追う相場になり、午前10時10分にかけて8%高の3720円(275円高)まで上げ、2020年3月以来の3700円台に進んでいる。直接的にはクレディ・スイス(CS)証券が目標株価を1800円引き上げて4900円に見直したと伝えられており、買い材料視された。株価はいぜんPBR(株価純資産倍率)0.7倍台のため、PBR向上策への期待から底堅い相場が続いており、さらに上値を買うか迷っていた投資家の背中を押す形になった。

 2023年3月期の連結業績は、国内油脂事業で厳しいコスト環境が継続する中、販売価格の改定を段階的に実現・維持し、海外も堅調で売上高が前期比28.6%増加し、営業利益は同38.7%増加した。今期・24年3月期は売上高を3.0%減、営業利益を1.1%減などと予想するが、「国内油脂は、原料価格の下落局面においても適正価格での販売を継続することに加え、販売数量増加により、増益を見込む」(説明資料より)などと増収増益の見込みとしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る