イトーキが高値に迫る、業績好調、「未開の中小型株を探索」の報道に注目再燃

■第1四半期の営業利益21%増加、通期42%増を予想

 イトーキ<7972>(東証プライム)は7月6日、次第高となって反発幅を広げ、午前10時40分にかけて1005円(39円高)まで上げ、今年6月22日につけた2007年以来の高値1051円に向けて出直りを強めている。業績は好調で、第1四半期の連結業績(2023年1~3月)は営業利益が前年同期比20.5%増加した。6日は、日本経済新聞朝刊が「未開の中小型株を探索―(中略)海外勢、好業績に期待」とのタイトルでイトーキなどを列記しており、あらためて注目が強まったと見られている。

 報道は「18年度に3%台に低迷していた自己資本利益率(ROE)が昨年度に11%を超えた」点などに焦点を当てた。第1四半期決算は、ワークプレイス事業が新しい働き方にあわせたリニューアル案件やオフィス移転需要などを中心に好調に推移し、設備機器・パブリック事業も博物館、美術館の展示ケースやデジタルサイネージ等の公共施設向け設備の需要などを中心に好調で、両事業とも利益率が改善した。今12月期の連結売上高は前期比5.4%増、営業利益は同41.8%増を見込む。株式市場関係者の中には、第2四半期決算発表の場で上方修正といった期待もある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る