リョービは「ギガキャスト」に注目集まり4年ぶりの高値に進む、EV構造部品など超大型アルミダイカスト鋳造で一体成型

■「検討は事実だが決定した場合は速やかに公表」とし期待強まる

 リョービ<5851>(東証プライム)は7月10日、次第高となって始まり、取引開始後に7%高の2200円(135円高)を超えて2019年12月以来の2200円台に進んでいる。業績の回復傾向に加え、前週末に「EV一体成型『ギガキャスト』参入へ」(日本経済新聞7月9日付朝刊)と伝えられ、注目が集まっている。会社側は10日朝、「一部報道について」を発表し、同社が発表したものではないこと、ギガキャストと呼ばれる超大型アルミダイカスト鋳造機の導入について検討していることは事実だが、開示すべき具体的事実が決定した場合には速やかに公表するとした。これを受け、むしろ注目が強まる形になっている。

 「ギガキャスト」は、車体骨格や主要構成部の新たな製造技術で、現在は複数の部材を組み立てて一体化しているものを大型の3次元鋳造装置などで一体成型するもの。直近は、「トヨタ、EV部品を一体成型へ…『ギガキャスト』米テスラも採用」(読売新聞オンライン7月5日)などと伝えられ、注目度が高まる印象があった。「トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は『ギガキャスト』を2026年に発売する次世代電気自動車(EV)に投入する方針を明らかにした」(同)と伝えられた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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