ゼリア新薬工業、機能性ディスペプシア(FD)治療剤「Acofide Tablets 100mg」のタイにおける承認を取得

ビジネス 万年筆 メモ

 ゼリア新薬工業<4559>(東証プライム)とMeiji Seika ファルマは、ゼリア新薬が創製した機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD※)治療剤「Acofide Tablets 100mg」(「アコファイド錠 100mg」、一般名:アコチアミド塩酸塩水和物:「アコファイド」)について、Meiji Seika ファルマの海外子会社であるタイ・メイジ・ファーマシューティカルCo.,Ltd.(本社:タイバンコク市)が6月9日、FDの適応でタイにおける承認を取得したと発表。

 Meiji Seika ファルマとゼリア新薬は、タイとインドネシアにおけるアコファイドの独占的開発・販売に関する契約を2019年11月に締結し、Meiji Seika ファルマが両国において開発をすすめてきた。タイにおいては2021年11月、タイ・メイジが同国保険省食品医薬品庁に輸入販売承認を申請した。今回、タイにおける承認取得により、今後ゼリア新薬はMeiji Seika ファルマを通じてタイ・メイジに製品を供給するとともに、情報提供等の支援を行う。これによりタイ・メイジはタイにおいてアコファイドを独占的に販売する。

 アコファイドは、2013年にゼリア新薬が日本で製造販売承認を取得した世界初のFDを適応症とする消化管運動機能改善薬で、効能効果としてFDにおける食後膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感を有する。同製品は消化管の副交感神経終末において、神経伝達物質アセチルコリンの分解酵素であるアセチルコリンエステラーゼを阻害してアセチルコリン量を増加させ、FDの原因となる低下した胃運動と胃排出能を改善するものと考えられている。

 ゼリア新薬とMeiji Seika ファルマは、FDで苦しむ患者さんのQOL(Quality of Life)改善のために、引き続き、より良い製品の開発、普及に全力で取り組んでいくとしている。

(※1)機能性ディスペプシア(FD)
 器質的疾患を認めないにもかかわらず、もたれ感や飽満感、みぞおちの痛みなどの上腹部を中心とする症状が持続する機能性疾患。致死的な疾患ではないものの、患者の生活の質(QOL)に及ぼす影響は大きいとされている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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